クラウドソーシングで案件を探していると、「ECサイトの商品登録」などの作業が頻繁に募集されているのを見かけると思います。

一見、シンプルで取り組みやすい案件に見えますが、注意が必要です。今回は、なぜこういった案件に慎重になるべきか、またどのように活用するべきかを解説したいと思います。


なぜ同じような案件が繰り返し募集されるか

同じクライアントが同じ仕事の募集を繰り返すには、以下のような背景があります。

  • 作業が単調で大変な割に報酬が低い
    作業量が多くてもらえる報酬が少ないため、多くの人が続ける意義を見いだせず、辞めてしまいます。そのため、同じクライアントが何度も募集をかける必要があるのです。
  • 長時間拘束される
    作業は単純ですが、商品の種類が多い場合など、登録に必要な時間は膨大となることが多いです。

このような案件では、学べることが少ない場合が多く、作業経験が他の案件に活かせる場面がほとんどありません。時間や労力だけが取られてしまう結果になりがちです。


なぜ応募しないほうが良いのか?

  • 報酬が見合わない
    時間と労力をかけても、割に合わない報酬しか得られないことが多いです。
  • 作業に飽きやすい
    単調な作業が続くため、モチベーションを維持するのが難しくなります。これが原因で納品まで長く続けることができず、クライアントや自身の評価にも悪影響を及ぼす危険性があります。
  • スキルが向上しない
    作業自体は簡単であるため、これを繰り返してもスキルアップにはつながりません。次のステップに進むための経験値を得る機会としては不十分です。

自分の仕事につながるのであれば、一定期間受けるのはアリ

ECサイトの商品登録案件がすべて悪いわけではありません。

商品登録の作業を通じて、ECサイトの管理画面の操作や商品のデータ管理の仕組みを知ることができます。

これらは、将来的にEC運営やデータ管理の仕事を目指す人にとって役立つスキルとなるため、このような場合は、短い期間、仕事を請け負ってみるのは良いことです。


応募するか判断するポイント

  1. 報酬と労力のバランスを確認する
    案件内容に対して報酬が妥当かどうかを冷静に判断しましょう。内容や作業量を確認し、見合った『対価』が得られそうか、充分に検討しましょう。
  2. スキルになるなら『短期間』限定での受注はアリ
    学びたいことが明確にある場合は、スキルアップできる間だけ、取り組むのであれば応募する価値はあります。

まとめ

ECサイトの商品登録案件は、一見シンプルで初心者向けに見えるものの、単調さや低報酬、スキルアップの難しさといったデメリットがあるため、基本、手を出してはいけません。ただし、自分のやりたい仕事の『学び』が得られる場合には、短期間だけ取り組むことをお勧めします。

大切なのは、自分にとってその案件が「価値のある経験」になるかどうかを見極めることです。時間と労力を有効に使うためにも、目的を持って慎重に案件を選びましょう!